1. 企業価値の向上

  • 現行の取締役会からは、フジテックの企業価値を向上させる具体的な提案が見られず、経営マネジメントが停滞しています。
  • グローバルエレベーター産業の厳しい状況にも関わらず、企業のIRでは事業についての言及がなく、ビジネスプランの改定も行われていません。

2. 全株主の保護

  • 全株主の利益を守ることに重点を置きます。現在の取締役会はオアシスによって支配され、適切なガバナンスが機能していない状況です。

3. 事業の維持継続

  • 私たちは、オアシスの取締役がフジテックを海 外企業に売却することを画策していると考え ていますが、それは株主、従業員、そして日 本のインフラ保護に関わる国家安全保障に とって潜在的な悪影響を及ぼす可能性があ ります。
  • 拙速に会社を売却することは、すべてのス テークホルダーにとって不利益があります。

社会インフラを支えるエレベーター事業。
これを守ることは、日本の防災、安全保障の観点からも重要です。

そもそもフジテックが扱うエレベーターやエスカレーターは、“人の命を預かる重要な設備”です。それらが安全かつ快適に動くのは、現場の従業員が文字通り命がけでエレベーターを設置し、 地道で誠実な保守をし続けるからです。高層ビルのエレベーターはベテラン社員が数年かけて設置しますが、事故の可能性もある危険な仕事です。

特に日本などの地震大国では、 大型災害が起きれば、全社をあげて、社員が週末、夜中を問わず復旧作業に向かいます。この全役職員の地道な努力の積み重ねによってフジテックの利益は生み出されます。

エレベーター事業の事業サイクルは、顧客の獲得から敷設、維持管理とほぼ30年に及びます。長期的視点に立った経営が必須であり、通常の維持管理に加えて、 災害時の緊急対応などが企業の責任として大きくのしかかる特性をもった事業、ビジネスです。

また、エレベーター製造における操作関連のIT技術、監視技術の導入は目覚ましく、 近年のエレベーターは単なる人を運ぶ機器ではなく、監視機器としても機能しています。フジテックのエレベーターは国内外の多くの民間や官公庁の建物に納入されており、 社会インフラを支える重要な役割を担っています。

オアシスによってフジテックが国外の企業やファンドに売却されるようなことになった場合、日本の防災、安全保障の観点からも大きな問題になり得ます。