萩谷 麻衣子

萩谷麻衣子氏は、1996年の弁護士登録直後から、東京弁護士会人権擁護委員会の委員として活躍され、1998年には同委員会の副委員長を務め、人権擁護活動に尽力されました。その後も、同委員会における活動を通じて得た知見を基に企業におけるコンプライアンスの実現をライフワークとされてこられました。

また、2005年に日本弁護士連合会綱紀委員会の嘱託弁護士となられ、弁護士の懲戒請求事例おける問題点の検討、分析及び日本弁護士連合会への報告業務に従事されました。

さらに、2010年から2011年まで日本女性法律家協会の幹事を務め、20 14年6月から2017年5月までは同協会の副会長を務められました(日本女性法律家協会は女性法律家(女性の裁判官、検事、弁護士、法学者)によって組織された、女性法曹の地位向上や親睦を深めるための活動をする団体です。)。萩谷氏は、同協会における幹事職及び副会長職のご経験を通じ、女性法律家の国内における活動範囲の拡大、他業種との親睦、国連関係NGO団体との国際交流の推進等に尽力されました。

加えて、2019年には海外需要開拓支援機構の社外取締役に就任し、2021年以降現在に至るまで海外需要開拓支援委員会の委員長を務め、同機構並びに投資先企業のガバナンス及びコンプライアンスの構築と維持に注力されています。

このように、萩谷氏には、コンプライアンスの遵守及び女性の社会的地位の向上のために尽力してきた活動の中で培われた豊富な知見を活かして、フジテックの経営及びガバナンスに有益な提言をいただけるものと期待しております。

プロフィール詳細

1996 年 3 月弁護士登録
1998 年 4 月東京弁護士会人権擁護委員会 副委員長
2003 年 4 月東京弁護士会人権擁護委員会 副委員長(2 回目)
2005 年 4 月日本弁護士連合会綱紀委員会 嘱託弁護士
2010 年 6 月日本女性法律家協会 幹事
2014 年 6 月日本女性法律家協会 副会長
2019 年 6 月海外需要開拓支援機構 社外取締役(現任)
2021 年 6 月海外需要開拓支援委員会 委員長(現任)

萩谷氏からのメッセージ

Message

約30年前に私が弁護士になったばかりの時期、当時勤務していた法律事務所の上司の弁護士に勧められ、東京弁護士会の人権擁護員会の活動に参加しました。その後、2期にわたり同会の副委員長を務める等する中で、弁護士の人権活動の重要性及び個人の人権を守るためには個人が生涯を通じて最も多くの時間を費やし自己実現をする場である「仕事場」における人権尊重の環境を整えることの重要性を強く認識してきました。

また、日本で最も歴史があり且つ女性法曹(裁判官、検察官、弁護士、法学者)で構成される団体である日本女性法律家協会の活動にも参加し、当協会の副会長を務める中で女性法曹の活動の場を拡大することや女性の権利の向上、海外のNGO団体と日本の法曹の交流を深めること等に尽力して参りました(なお現在、女性が企業の重要ポストに就くことの重要性は言うまでもありません)。

私が今回フジテック株式会社の社外取締役候補者への就任を承諾したのは、ひとえにこの会社のコンプライアンスを高めたい、それにより株主の利益のみならず従業員の方々が益々自分の仕事場に誇りを持ち、自己実現と社会貢献に邁進できる会社の体制を強固にしたい、そのために私に微力でも尽力できるならぜひ務めさせていただきたいという気持ちからに他なりません。
エレベーター、エスカレーターという日本の重要なインフラを担っているフジテックが、コンプライアンス・ガバナンスをさらに強化し、日本を代表する企業としてさらに発展していくことを心から願ってやみません。