オアシス代表セス・フィッシャー氏からのいわれなき誹謗中傷に対して、断固たる態度で臨みます。

オアシスはフジテックをターゲットに定めて以降、内山家とフジテックとの関連当事者取引を巡る疑義を口実に“内山支配からフジテックを守るため”と称して公開キャンペーンを展開し、 日本の非上場の創業者企業には公私混同があり、問題があるかのような決めつけ・印象操作を行っています。

世界を見れば、 優良な創業者企業は数多あり、そのような企業もあらたに生まれております。過去の遺物ではありません。 セス・フィッシャー氏は内山高一を含む創業者一族に対して、 あたかも、私内山高一を公私混同の悪徳経営者であると言わんばかりに根拠のない誹謗中傷を行い、探偵をつけて人権侵害的な方法により粗探しをしています。

2023年 5 月 9 日に、内山高一(以下、「原告」といいます)は、 セス・フィッシャー氏、フィリップ・メイヤー氏、金井健太郎氏、河村明雄氏、オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッド、オアシス・マネジメント・ジャパン・リミテッド、オアシス・ジャパン・ストラテジック・ファンド・リミテッド、オアシス・インベストメンツ・ツー・マスター・ファンド・リミテッド、(以下、総称「オアシス」といいます)に対して、原告の名誉を毀損したとして、訴訟を提起致しました。

オアシスは昨年来、原告に対し、事実と異なる、または虚偽の内容からなる主張を展開、名誉毀損行為に及び、世論の操作を画策してきました。

なお、同日、フジテック株式会社の会長であった内山高一が現在のフジテックに対し、2023 年 3月 24 日と 28日に開催された取締役会の無効確認の裁判を同時に提起しました。

こちらの裁判は、オアシスの意向をほとんどそのまま取締役会議案に上程したり、オアシスにフジテックの機密情報を漏洩するなどの事実から、「全株主」のためではなく、「一株主」に過ぎないオアシスのためにフジテックの経営が動かされていることを明らかにするものです。

ターゲットに定めた企業を短期かつ高値で売り抜けることのみ。

2002年に設立されたオアシスは、2020年から主に日本の企業をターゲットにアクティビストの活動を行っています。多くのアクティビストの目的は、 短期間で高率の利益を実現するために他の株主を出し抜いて売り抜けをすること。このようなアクティビストの利益と株主全体の利益につながる会社の長期的利益とは一致しません。

オアシスのこれまでの行動をみると、業績が良く、キャッシュリッチで、優良資産のある会社を探し出したら、表向きは株主利益の最大化を謳い文句としながらも、 最終的に現金の流失、会社資産の切り売りなどを行い、高値で売り抜けるというのが彼らのパターンであり常套手段です。

そしてフジテックでも現にそのような事態が進行していると懸念されます。これはオアシスのCIOを務めるセス・フィッシャー氏の、 2023年4月18日の日経新聞のインタビューを始めとするマスメディアにおける発言からも明らかです。
(記事では「フジテックに対して、買収提案があった場合は、 「きちんと受け止め、オープンにして検討すべきだ」と語った。」日経新聞 香港ファンド責任者「フジテック社長の再任に反対」 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC174X20X10C23A4000000/ 

なお、 2011年の証券取引等監視委員会の発表 によると、オアシスおよびセス・フィッシャー氏は2006年のJALによる公募増資において、 香港の証券先物委員会より戒告処分と750万香港ドルの制裁金を課されています。また他の国おいて、金融関係法令違反の調査において情報提供を求められた対象等として名前が浮上しています。

2023年3月7日付けオアシスの非常に危険な『レターについて』

オアシスは、通常考えられる投資家エンゲージメントの域をはるかに超える対話ではない一方的かつ命令調の要求を突き付けており、残念ながら現取締役会はそれに屈しているように見受けられます。

添付の『レター』は臨時総会直後の3月7日付けで岡田隆夫社長及び取締役会宛に送られたものですが、取締役会は、この中で要求されている項目のほとんどを受け入れています。健全なスチュワードシップを超えた非常に危険な状況であると考えております。

現在の取締役会はオアシスに実質的にコントロールされ、あるべきガバナンスにおけるその立ち位置を見失っているようである。 今回ご提案させていただいた8名の社外取締役候補には、経済産業省「社外取締役ガイドライン」で期待されている通り、『少数株主を含む全ての株主に共通する株主の共同の利益を代弁する立場』を取っていただく前提でご快諾いただいた。また私たちの取締役候補の皆様は、機関投資家株主との対話を積極的に行うとのご意向であると理解している。